研修事業

本会の活動の骨子は「病鍼連携基礎講座」「特別講習会」「戦略的卒後研修」「会員向けケースカンファレンス」の4本柱です。

基礎講座は現在無料研修会として1000人近くの方々の受講を数えます。合計9時間で連携に資する人材の在り方、社会情勢からみた鍼灸施術所のライフサイクル、プライマリケアの視点、危険な徴候を見逃さずに救急搬送ができること、そして治療院に訪れる愁訴とはことなる「Multimorbidity」を意識した初診問診技法講座を学びます。

基礎講座を受講された皆様はこれまでの鍼灸臨床が愁訴の改善を指向していることをしり、「人を診る」という視点の重要さから、既往歴、投薬歴、現病歴、当日バイタルの取得、そして家族歴、社会的状況などを聞き取る事をスタートさせてくださっています。

特別講習会

特別講習会は主にプライマリケア連合学会の医師に御登壇いただき、それぞれの目線から、鍼灸師が医療にどう関われるかという提言を頂きます(不定期)。

戦略的卒後研修SPT

戦略的卒後研修は鍼灸施術所にお越しになる患者さまの「改善したい」主訴に関して、鍼灸の最新エビデンスから、現代医療鍼灸学的には病態の理解をどのようにするのか、そしてその有効性の実際、治療方針の最新情報への理解、介入手法などを学びます。これにより、全国の会員、受講者が同等レベルの施術を実施できる「引き出し」を会得する事を目指します。年間12回、二年にわたる勉強会で24疾患への鍼灸介入方法を学びます。

会員向けteamカンファレンス

月に二回の会員向けケースカンファレンスは本会の非常に役立つ研修といえます。会員が実際に体験した臨床事例を一例取りあげ、全国から集まった参加者で、この患者様に何を聴取すべきか、何に気を付けるべきか、介入の前におこなう徒手的テスト、器具を用いた情報収集をふまえディスカッション後に実際の顛末を知る事で相互の知識技能を向上させる狙いがあります。

それぞれの研修会情報はサブメニューからどうぞ。